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不整脈

不整脈とは

不整脈

心臓は正常であれば、規則正しい(一定の)リズムで脈が打たれているのですが、これが一定ではなく、何らかの原因によって、脈が速い、遅い、リズムが乱れているなどの症状が起きている場合を不整脈と言います。

原因に関しては、心臓の病気(虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心不全、弁膜症、心筋症)や甲状腺疾患などホルモンのバランスが崩れているなど何らかの病気のよる影響ということもありますが、加齢、ストレス、疲労、睡眠不足など病気とは全く関係がなくても起きることがあります。人の心臓は1日に約10万回拍動するとされ、四六時中動いています。中には、何かしらの原因があるわけではないのに心筋を動かす電気信号がわずかに乱れることで、心臓が収縮するタイミングが遅れ、それによって一瞬ではありますが不整脈の症状が起きることがあります。これを期外収縮と言います。多くは問題ないとされていますが、心疾患が原因で起きる可能性もありますので、期外収縮の症状があれば検査などをしてしっかり原因を突き止める必要はあります。

不整脈の種類

不整脈は大きく、頻脈性不整脈、期外収縮、徐脈性不整脈に分けられます。それぞれの症状や特徴は次の通りです。

頻脈性不整脈

頻脈性不整脈とは

心拍数が通常よりも増え過ぎているタイプが頻脈性不整脈です。具体的には、1分間で100回以上ある場合です(通常の成人の心拍数は安静時で1分間に50~90回)。脈拍数が増加することで動悸(心臓が激しく鼓動するなどの症状がみられる)が起きるようになります。さらに頻脈が激しくなれば、めまい、冷や汗、吐き気といった症状が現れるほか、意識が消失することもあります。

頻脈は、運動、興奮、発熱、アルコールの摂取といったことなのでみられることもあります。これは生理的なもので洞性頻脈と呼ばれているものです。頻脈以外の症状がみられないことが大半ですが、人によっては胸部に不快感やめまいなどが現れます。いずれにしても治療をする必要はありません。注意する必要があるのは、WPW症候群、心室頻拍、心室細動、心房粗動などによる治療が必要な頻脈です。原因がよくわからなければ、一度検査を受けられるようにしてください。

徐脈性不整脈

徐脈性不整脈とは

心拍数が通常よりも減り過ぎている状態で、心臓の拍動が1分間で50回未満の場合を言います。徐脈は、スポーツを激しくする方にも起こりやすいともされていて、必ずしも危険のサインということではありませんが、徐脈によって、めまい、失神、ふらつきがあるという場合は要注意です。

治療が必要とされる徐脈性不整脈は、洞結節が何らかの原因で機能低下し、1分間の脈拍数が50回未満となってしまう高齢者に多いとされる洞不全症候群(症状がある場合)、心臓内にある電気信号が伝わる経路において異常が起きてしまうことで引き起こされる房室ブロックです。この場合の原因は、加齢、冠動脈疾患などの心臓の病気、薬剤の副作用といったことが考えられます。

期外収縮

期外収縮とは

期外収縮は脈のリズムの乱れのことなので、脈拍数はいろいろで正常の範囲に収まっていることもあります。これは心臓が通常の収縮よりも早く収縮してしまい(拍動のリズムが乱れる)、それによって血液がしっかり溜まった状態での拍出とはならず、脈が飛ぶといった症状がみられている状態を期外収縮と言います。健常者でも1日1回程度は起きることがありますが、何かしらの心疾患を罹患している、頻繁に発生するという場合は、治療が必要となることもあります。

検査について

不整脈の原因を特定する検査としては、心電図検査、胸部X線撮影、血液検査(甲状腺疾患の有無などを調べる)、ホルター心電図、運動負荷心電図(運動による不整脈の状態を調べる、狭心症の有無の確認 など)、心臓超音波検査(心疾患の有無などの確認)などを行っていきます。

治療について

治療が必要な場合ですが、不整脈の状態によって、薬物治療か非薬物治療(心臓ペースメーカー、ICD、カテーテルアブレーション など)が行われます。

薬物治療では、頻脈性不整脈の患者さん、期外収縮の脈のリズムの乱れを整えるといった場合に抗不整脈薬を使用していきます。また心房細動や心房粗動の患者さんには、脳梗塞を予防するために抗凝固薬を用いることもあります。

なお心室性頻脈と診断された場合は薬物療法のほか、生命にも影響しかねない不整脈でもありますので、カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)や植込み型除細動器(ICD)が行われます。また上室性頻脈で自覚症状がある患者さんは、カテーテルアブレーションによる非薬物治療を優先的に行い、不整脈を抑えるために薬物治療を行うことがあります。

徐脈性不整脈の患者さんで、自覚症状がみられ、身体にも不調が現れているのであれば、心臓ペースメーカーの植え込みによる非薬物治療となります。

池上みなみ内科クリニック

tel.03-5755-3612

院長
南雲 正士
診療科目
内科、循環器内科、心臓血管外科
生活習慣病、予防接種、健康診断
住所
〒146-0082 東京都大田区池上7-6-5
池上メディカルブリッジ 3F
最寄駅
東急池上線池上駅 本門寺方面出口 徒歩3分(180ⅿ)
日祝
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休診日:日曜日、祝日


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