動脈硬化とは
動脈硬化は、狭心症などの虚血性心疾患を引き起こす原因でもあります。そもそも動脈とは、心臓から送り出された血液を全身の各組織へと運ぶという役割があります。この動脈は、元々弾力性に富むなど血管自体はしなやかなのですが、加齢と共に血管も老化するようになって、やがて柔軟性を失うなどして、動脈壁は肥厚、硬化していくようになります。
そのため、どんな人でも年をとることで動脈硬化は起きるようになりますが、その進行度合というのは、人によって異なります。また加齢だけでなく、日頃の不摂生な生活習慣(過食、運動不足、喫煙・多量の飲酒、ストレス など)を続けていくと、その進行に拍車がかかるようになります。メカニズムとしては、上記のような生活の乱れの慢性化によって、血液中にLDL(悪玉)コレステロールが増えていくと、次第に血管壁にコレステロールが蓄積するようになってアテロームプラークが発生するようになります。これが血管内の流れを悪くさせるなどして動脈硬化を招くようになるのです(アテローム性動脈硬化)。
動脈硬化は無症状なことが多く、病状を進行させやすいという特徴もありますが、放置が続けば血管内はさらに狭窄、あるいは詰まるなどして、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳梗塞、胸部や腹部の大動脈瘤といった重篤な合併症を引き起こすようになります。ちなみにこの状態になって動脈硬化を発症していることに気づいたという患者さんも少なくありません。
この自覚症状がなかなか現れない動脈硬化に気づくためには、血管年齢測定(動脈硬化検査)によって、動脈の状態を調べるという方法もありますが、生活習慣を改めることで改善・予防することもできます。最も大事なのが食生活です。大豆や緑黄色野菜のほか、食物繊維が多く含まれる食品をとるようにして、コレステロールが多く含まれる食品(卵黄、レバー など)、塩分の過剰摂取は極力避けるようにします。また喫煙者の方は禁煙、アルコール好きな方は節酒をするようにします。また運動を行うことも予防・改善効果に良いとされているので取り入れるようにしてください。なかでも全身の筋肉の大半を使うとされる有酸素運動は有効です。内容としては、ハードな量は必要なく、1回30分程度のウォーキングで効果はあるとされていますが、継続的に行うようにしてください。
tel.03-5755-3612
- 院長
- 南雲 正士
- 診療科目
- 内科、循環器内科、心臓血管外科
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