IKEGAMI MINAMI internal Medicine clinic

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東急池上線池上駅 本門寺方面出口 徒歩3分(180ⅿ)

tel.03-5755-3612

下肢のしびれ、冷感

下肢のしびれ、
冷感について

下肢のしびれ、冷感

下肢とは、股関節より下の脚(足)の部分のことを言います。この部位にしびれや冷感を感じるという場合、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などの整形外科領域疾患、甲状腺機能低下症や更年期障害といったホルモンの分泌に関係する病気という可能性も考えられますが、当院では主に血管が原因とされる足のしびれや冷感がみられる病気の診療にも注力しています。

具体的には、動脈硬化によって足の血管の血行が悪くなって引き起こされる足の動脈硬化とも呼ばれる閉塞性動脈硬化症、血管壁が何らかの原因で炎症を発症し、それによって血管内が狭窄するなどして、上記の症状がみられるバージャー病(閉塞性血栓性血管炎)などです。足のしびれがなかなか治まらない、足先がとてもヒンヤリしているという場合は、一度ご受診ください。

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは

主に動脈硬化が引き金となって、足の動脈(血管)に狭窄や閉塞が起きている状態を閉塞性動脈硬化症と言います。初期症状が出にくいのが特徴で、放置が続けば最悪の場合、足に壊死がみられるなどして切断しなくてはならないこともあります。

そもそも動脈硬化は、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症 など)の発症、あるいは喫煙などをきっかけに引き起こすようになります。この動脈硬化の進行によって足の血管に血液が通いにくくなることで、足のしびれや足先のヒンヤリ感などがみられるようになるのです。なお閉塞性動脈硬化症は、症状の程度によってⅠ度(最も軽度)~Ⅳ度(最も重度)に分類されます。

Ⅰ度では無症状な場合も珍しくなく、足にしびれや冷感がときにみられるといった程度です。足先が他の部位(腕、首 など)よりも冷たい、足の血管が弱々しいなどの傾向がみられます。Ⅱ度は間欠性跛行がみられている状態です。これは歩いている途中で足(ふくらはぎ など)に痛みが強く出て歩けなくなってしまうものの、少し休みをとるとまた歩けるようになりますが、歩き続けるとまた痛みで歩けなくなるという状態を繰り返すようになります。Ⅲ度は安静にしている状態でも足に痛みが現れている場合で眠れなくなることもあります。また足先に手を触れると、とても冷たく感じるようになります。Ⅳ度は、足に潰瘍や壊死の症状が出ている状態で、足先の傷がなかなか治りにくいという場合は要注意です(糖尿病患者さんによくみられる)。

検査について

上記の症状を確認した場合、まず触診として足の脈を感じるか否かの確認をし、脈が弱いあるいは感じないという場合に診断をつけるための検査としてABI(ankle brachial index)を行っていきます。これは腕と足首の血圧を測って比較する検査で、この数値が0.9未満の場合に発症の可能性が高いとされ、さらに画像検査(下肢エコー、CT、MRIなど)で病変の場所や程度を調べていきます。

治療について

症状がそれほど重くない場合は、日頃の生活習慣を見直す(栄養バランスを考えた食事、禁煙・節酒、1回30分程度の有酸素運動(ウォーキング など)を継続的に行う)ことをしていくほか、薬物療法として血流を改善させる薬(抗血小板薬)も併行して行っていきます。

上記の治療法では血流が改善しない場合は、外科的治療による手術療法となります。内容としては、血管を拡張させる血管カテーテル治療、人工血管などで新たな血液の通り道を作っていくバイパス手術、動脈硬化を引き起こしている血管から沈着している物などを取り除く内膜除去術などが行われます。

バージャー病

バージャー病とは

バージャー病は、閉塞性血栓血管炎とも呼ばれ、血管壁が何らかの原因によって炎症を起こしてしまい、それによって、足や腕の血管が狭窄、あるいは血栓が作られて詰まるなどして、様々な症状が起きている状態を言います。発症の原因は特定されているわけではありませんが、喫煙者がよく発症していることからタバコとの関係性が指摘されています。

主な症状は、足や手のしびれや冷え、レイノー現象(血流が悪くなることで指先などが真っ白もしくは紫色に変色している状態)のほか、間欠性跛行が現れることもあります。血管の詰まりが酷ければ、壊死することもあります。

検査について

バージャー病は、閉塞性動脈硬化症と症状がよく似ているので、しっかりと鑑別する必要があります。血圧検査や超音波検査を行うほか、血管造影検査によって血管が狭窄している状態などを確認していくことで診断をつけていきます。

治療について

治療を行う前にまず禁煙をする必要があります。そのうえで薬物療法として、血管拡張薬や抗血小板薬といった薬物療法を行っていきます。

また安静時でも痛みがある、壊死症状などがある、薬物療法では改善が困難という場合は、手術療法としてバイパス手術(詰まっている血管の部分から新たに血管をつないで血流を改善させる)のほか、交感神経節ブロックや交感神経節切除手術などが行われることもあります。

池上みなみ内科クリニック

tel.03-5755-3612

院長
南雲 正士
診療科目
内科、循環器内科、心臓血管外科
生活習慣病、予防接種、健康診断
住所
〒146-0082 東京都大田区池上7-6-5
池上メディカルブリッジ 3F
最寄駅
東急池上線池上駅 本門寺方面出口 徒歩3分(180ⅿ)
日祝
8:30~12:00
15:00~18:00

休診日:日曜日、祝日


東急池上線「池上駅」(本門寺方面出口)徒歩3分